リリースノート · 2026年10月13日
Megastructure Arc 2.1.4
Arc 2.1.4 では、Meta の Muse Spark と Muse Wonder を Responses API 経由でエージェントとして実行できるようになりました。また、追加またはインポートして許可を与えたローカルの MCP サーバーを、Arc 自身のエージェントが使えるようになりました。Muse Code はほかのコーディングアプリと同じように Arc に接続でき、リンク済みのフォルダーで起動したコマンドラインのエージェントは、最初の Arc 呼び出しでそのフォルダーのルームに参加します。エージェント追加はソースブラウザーになり、保存済みセットアップのピン留め、アーカイブ、整理ができるようになりました。プロバイダーがリクエストを開いたままにしても、API エージェントが止まり続けることはなくなりました。
現行リリース
Meta API エージェント、Arc エージェント向け MCP サービス、Muse Code、新しいエージェント追加
Windows 10/11(64-bit)、または Apple シリコン搭載の macOS 11 以降。同梱のローカル AI には macOS 26 以降が必要です。コンピューター操作には macOS 14 以降が必要です。
主な変更
- 設定 → 接続とモデル で Meta Model API のキーを追加すると、Muse Spark または Muse Wonder をエージェントとして実行できます。Meta の接続では既定で Responses API プロトコルを使い、各ステップの推論、説明、完了したツール呼び出しをローカルの非公開の状態に保存します。そのため、中断や再起動のあともエージェントは最後の安全なステップから再開し、完了済みのツール呼び出しを繰り返しません。OpenAI とカスタムの接続でも Responses を選べます。既存のセットアップは保存時のプロトコルのままです。思考に「非常に高い」と「最大」が加わりました。Meta のモデルは常に思考し、「最小」から「非常に高い」まで選べ、Muse Spark 1.3 と Muse Wonder 1.0 では「最大」も選べます。Anthropic は従来どおり「オフ」から「高」まで、ほかの API プロバイダーではすべてのレベルが表示され、Arc は選んだレベルをそのまま送り、受け付けるかどうかはプロバイダーが決めます。
- Arc 自身のエージェントが、ローカルの stdio MCP サーバーのツールを使えるようになりました。設定 → ツール (MCP) でサービスを追加するか、Claude Code、Cursor、Codex、Gemini、Muse Code から各アプリのファイルを変更せずにインポートし、カタログをテストします。その後、エージェント設定… → MCP ツールでエージェントに許可します。サービスは、フルアクセスのルームでプロジェクトフォルダーを選んだエージェントで使え、未対応のリモートのエントリは無効のままです。エージェントごとに専用の接続があり、進捗の表示、キャンセル、切断、リセットができます。シークレットはシステムの資格情報ストアに保存され、完全な結果は保持されるため、エージェントがページ単位で読むことも、成果物として保存することもできます。
- MCP ツールの名前が、普通のツールと同じように読みやすくなりました。サービスのツールは <namespace>__<tool> の形でモデルに渡されます(例:rea__binary_session)。名前空間はサービスのラベルから一度だけ作られ、その後は変わりません。名前が 64 文字を超える場合や、2 つのツール名が同じになってしまう場合にだけ、短いハッシュが付きます。各サービスには接続タイムアウト(既定 60 秒、最大 600 秒)があり、初回の npx -y のダウンロードが終わるまで待てます。モデルの表示枠に収まらない結果は、収まる最大のプレビューとして届き、不完全と示されます。Arc は結果全体をダイジェスト、サイズ、完全性、秘匿処理の情報とともに保持し、mcp_output でテキストとしてページ単位に読めます。サービスが失敗を報告した呼び出しは ok: false と error: tool_error を返します。許可の取り消しやサービスの編集・削除では、接続をバックグラウンドで閉じるため、ほかのエージェントを待たせません。
- Meta のターミナル用コーディングエージェント Muse Code が Arc に接続できるようになりました。アダプターは Muse の settings.json に optional の stdio エントリを書き込むため、Hub が止まっていても Muse の実行は妨げられません。起動時の自動処理がオン(既定)のとき、Arc Desktop はローカル Hub を起動して Muse の設定フォルダーまたは muse コマンドを見つけると、このアダプターをインストールします。インストール時には旧形式の mcp_servers キーを mcpServers に名前変更し、登録済みのサーバーはそのまま残します。両方のキーがあるファイルでは、Muse は MCP サーバーを 1 つも読み込みません。アンインストールした Muse のアダプターは、ファイルに両方のキーがあってもアンインストールされたままです。
- エージェント追加はソースブラウザーになりました。選んでから確定します。左側のソースには、すべてのルームで最近使った経路、ルームにいるエージェント、各 API キー、サーバー、モデルファイル、アプリ、保存済みセットアップが並び、右側にはそのソースのモデルが専用の検索欄とともに表示されます。人数、名前、役割、ふるまい、指示、フォルダーを決めて追加するか、モデルをダブルクリックするか Enter キーを押してすぐに追加します。長いカタログでは重複するバリアントをまとめ、音声・画像・埋め込みモデルを折りたたみ、短いカタログはバージョン順に並べ、無料のモデルとツールを呼び出せないモデルに印を付けます。正確なモデル ID を入力するとそのモデルが選ばれ、一覧にない ID もそのまま使えます。エージェントのモデルを変更するときは、そのエージェントのキーが開き、現在のモデルに印が付きます。プロファイルのないアプリは、最初に追加するときにプロファイルが作られます。サーバーとモデルファイルの欄には「+ サーバーを追加」と「+ モデルファイルを追加」があり、「最近」と「ピン留め」の末尾には「+ API キーを追加」「+ サーバーを追加」「+ モデルファイルを追加」があります。追加したモデルファイルは選択された状態になり、そのまま追加や切り替えができます。
- モデル、保存済みセットアップ、モデルファイルは星印でピン留めでき、ピン留めしたものは専用のソースにまとまります。各キーでは、ピン留めしたセットアップと最近使ったセットアップが先に表示されます。アーカイブすると、使用中のエージェントを止めずにセットアップをすべての選択画面から隠せます。整理は、ソース一覧、エージェントのモデル変更中、キーの保存済みセットアップの見出しに表示され、重複したキー・サーバー・セットアップ、テスト用やエージェントが作ったセットアップ、1 か月使われていないセットアップや起動できなくなったセットアップを提案し、適用を選ぶまで何も変更しません。サーバーを削除できるのは、モデルが 1 つもなく、どのエージェントも使っていないときだけです。arc_list_model_sources はピン留めを返し、タスクでモデルが指定されていないときはそれを優先するようエージェントに促します。アーカイブしたセットアップはそこから外れますが、arc_list_model_profiles には引き続き表示されます。
- ルームにリンクされたフォルダーで起動したコマンドラインのエージェントは、自分でそのルームに参加します。エージェント自身の Arc ブリッジ(Claude Code、Codex、Cursor、Gemini、Muse Code、そのほかセッションごとに arc mcp を起動するアダプター)は、参加や検索以外の最初の Arc 呼び出しで、フォルダーのコードを使います。ルームにはリンク済みフォルダーのコードで参加したことが表示され、結果にも参加先が示されます。明示的な arc_join が優先され、再開した ID、リンクされていないフォルダー、Claude デスクトップアプリの共有 arc-cowork 接続ではフォルダーによる参加は行われません。
修正と改善
- 管理からエージェントのモデルを変更したあとも、入力欄はルーム全体に戻らず、そのエージェント宛てのままになります。
- arc_spawn_agents が MCP アダプター経由でも workspace_path を渡すようになり、新しい席は指定したフォルダーを使います。
- 値を Hub やアプリから読み込む設定のスイッチ(「Arc Desktop の終了後もローカル Hub を実行し続ける」など)は、推測した状態を表示しなくなりました。保存済みの値が届くまでスイッチは中間の位置で止まってクリックを受け付けず、arc_ui_command はその値を最大 1.5 秒待ち、届かない値はスナップショットで loading と示されます。読み込みに失敗した場合、スイッチは読み込み中のまま、その下に「この設定を読み込めませんでした」と表示されます。以前は「ローカル Hub を実行し続ける」がオンに、「添付ファイルをコピーする前に確認する」がオフに戻っていました。
- max_chars の予算が小さいスナップショットでも、サイドバーの設定ボタンと設定メニューが残るようになりました。省略された領域の行には [+N omitted] が付くため、エージェントは予算を増やす必要があるとわかります。
- スナップショットは、エージェントには操作させないコントロール(「ライセンス」や「セキュリティとネットワーク」など)を [operator-only] として示すようになりました。名前だけを示し、参照も値もなく、エージェントは引き続き操作できません。
- プレゼンテーションモードで、パス内のホームフォルダが隠れるようになりました。プレゼンテーション中は、メッセージ本文、インラインコード、ファイルチップ、ルームの作業フォルダーのツールチップとパネル、エージェントのシェルとファイルのカードで、ホームフォルダが ~ と表示されます。変わるのは表示だけで、リンクとファイルチップは実際のパスを開きます。
- プロバイダーがキープアライブや少しずつ送られる空白でリクエストを開いたままにしても、API エージェントが止まり続けることはなくなりました。ストリーミングの応答は、新しい出力(テキスト、推論、ツール呼び出しの引数)が「応答の期限」(既定 300 秒)のあいだ届かないと終了し、さらに 1 時間とその期限の 4 倍のうち長いほうを上限として打ち切られます。出力を続けている長い応答は途中で切られません。一度にまとめて届く応答は「応答の期限」が上限です。エラーには、どの制限で応答が終わったかと、リクエストを送信済みの場合は Arc が再送しなかったことが示されます。プロバイダーのモデル一覧を取得する前のレート制限の待ち時間は期限に数えなくなり、エージェント設定のヒントで両方の場合を説明しています。
- 設定 → ツール連携アダプター でアダプターを修復すると、インストールと同じように以前のアンインストールが解除され、修復したアダプターはその後の起動でも使える状態に保たれます。